またまたハーフマラソンを走ってきました。10月10日のロングビーチ・マラソンに続いて渡米後2度目のレースに選んだのは、12月5日のオレンジカウンティ(オレンジ郡)・マラソン。カリフォルニアに不似合いな雨模様の天気でしたが、ロングビーチの南にあるニューポートビーチには、
約5000人のランナーが集結しました。
同じ“ビーチ”沿いの舞台ながら、コースのロケーションはかなり違います。ロングビーチは“横浜みなとみらい”、プラス砂浜、という感じ。
一方、ニューポートビーチは“六甲から望む神戸港”といったイメージです。アップダウンは多くても、丘の上からどーんと視界が開けた瞬間、疲れはふっとびました。
今回このコースで行われたのは、フルマラソン、ハーフマラソン、5キロ、車椅子のフル、ハーフ(各男女)と、年齢別キッズ・レース。そしてなんともアメリカらしい巨体レース(Clydesdale&Filly:190パウンド以上の男性と140パウンド以上の女性)というカテゴリーも。USA Clysdale&Filly Racing Federationという団体があって、それくらいこの国では巨体ランナーに市民権があるようなのです。もっとも、男性86キロ、女性63.4キロなら、さほど“巨体”でもないでしょう。実際、このカテゴリーのトップ、マーク・シュランフさんはハーフマラソンの男子総合で13位に入るスピードランナー(1時間18分26秒)でした。
ところで、こちらでマラソン大会に参加してみて思うことのひとつに、スポンサー企業の多さ、というのがあります。オレンジカウンティ・マラソンは
トータルヘルスケアのPacifiCareをメインスポンサーに、ゴールドスポンサー:newbalance他4社、シルバー:マクドナルド他6社、ブロンズ:21社という数の企業が協賛していました。
アメリカは日本よりもはるかに企業、個人の“社会貢献度”を重視する国だと感じます。ビッグカンパニーが何らかのイベント開催に資金を出すことは、イメージアップになるし、それだけで大きな宣伝効果(おまけに非課税)があるというもの。企業には、出資するだけのメリットは十分にあるし、そしてランナーは、快適に走ることができるのです。
レース前の週末は、協賛企業のブースが並ぶEXPOが開催されて新製品や新情報をトライ&ゲットできるし、ゼッケン受け取り時にもらうGoodieBagの中身も充実しています。Tシャツやレース案内&申込フォームはもちろん、各協賛社の名前が入ったグッズが数々……日焼け止めクリーム、コインケース(靴に取り付けられる小銭入れ)、ドリンクボトル、ポケット付の巾着リュック……う〜ん、こりゃ使える。コース上のエイドステーションには、マクドナルドの紙コップに入ったミネラルウォーターとゲーターレード。フィニッシュ地点では、体が冷えないように巨大アルミホイル(?)もかぶせてくれました。
ロングビーチもここも、豪華でケアの行き届いたイベントでした。おかげで、甚だしく練習不足だったにもかかわらず、フィニッシャー・メダルをゲット。2大会ともにオリジナリティあふれる凝ったデザインのメダルで、いい記念品になります。2月6日に同じオレンジカウンティのハンティントンビーチで行われるパシフィック・ショーライン(海岸線)・マラソン、3月6日のロサンゼルス・マラソンでも、コレクションを増やすことができるでしょうか…。
ただそれにしても、スポンサーがこれだけ参加しているのに、日本に比べて参加料(ハーフで40〜60ドル、フルは60〜100ドル前後)高すぎる! これは、チャリティ団体への寄付金がいくらか含まれていること以外にどんな理由があるのか、今後調べようと考えているところです。