クロスカントリーレース・シーズンが終わりました。カリフォルニアの北東部、フレズノという農業の町で行われた同州チャンピオンシップに出場し、173人中48位。全州コミュニティ・カレッジ・クロカンランナーの中で48番という順位は、いいのか悪いのかわかりませんが、とにかく久々に“競技スポーツ”を味わえました。タイムも5キロ24分19秒から20分8秒まで縮まりましたから、まずまず練習も頑張ったということでしょう。しかしトップの人たちは、もう2、3分も速い! おそらく今後4年制大学に進み、NCAAの1部・2部・3部校で競技を続けていくはずです。
私は、といいますと、もちろんNCAAレベルへの参加などムリ。春学期は、エルカミノの陸上競技部員として、5000、10000メートルを走ろうと考えているところです。となると、オフシーズンの過ごし方を考えねばなりません。もちろん自分の学校の冬季練習もありますが、それは必須ではありません。チームメイトたちに聞くと、シーズンオフは「トレーニング・キャンプ」に参加するのが一般的だそう。サンドラは夏に、卒業した高校のクロスカントリー部のキャンプに参加。アマリアは自然の中での朝夕の二部練習とテント生活がいい思い出だと語り、ケンドールは高校時代、ビッグベアという高原でのクロカン・キャンプで「とてもいい練習ができた」と言います。サンドラの“合宿”は単独チームのものですが、アマリアとケンドールが参加したのは、一般公募の合宿。ランナーとしてのスキルアップを目指す若いランナーたちが各地から集まるそうです。
“Training Camp”“Sport camp”をインターネット検索すると、様々な”キャンプ”を発見できます。2006年春、夏の参加申し込みも始まっています。トラック&フィールド、クロスカントリーランニング、トライアスロン、スイミング、野球にソフトボール、サッカーにバレーボール、フットボール、レスリングなど種目はさまざま。成人向け、10代の中高生向け、小学生向けと対象年齢も分かれています。主催しているのは、ナイキやアディダスといったスポーツ関連企業や地域団体、とくに多いのは、大学。テキサスに次ぎ全米第二の青少年スポーツ参加人口を誇るここカリフォルニアでは、カリフォルニア大学各校、ペパーダイン大学、パシフィック大学などが10代の若いアスリートのためのサマーキャンプを開催しています。大学は教育機関であるのと同時に最先端の研究機関でもあります。研究者でもある大学のコーチ陣による直接指導と体育学生のサポートの下、参加者は適切なトレーニング方法や戦法、コンディショニングなどを学びます。プログラムは練習と講義、メンバーの交流タイムといった構成。宿泊必須、通い、いずれか選択可能なものという3パターンがあり、個人参加のほかチームでの参加もできます。
前回、コミュニティカレッジで“プチ・スポーツ留学”の提案をしましたが、このスポーツキャンプこそ、“プチ・スポーツ留学”に使えますね。ウェブサイト上で主催側にコンタクトできますから、日本からの参加である旨を伝えた上で申し込みフォームに記入するとよいでしょう。一セッションは数日から1週間ほど。同じ競技をする者同士ですから英語も理解しやすいですし、なによりアメリカの同世代のアスリートたちと交わるのは、とても刺激的なはず。私も学生時代にこういう海外修行をしていたら、ちょっと違う人生を歩んでいたかもしれないな…と思います。
http://www.ia.ucsb.edu/ps/rec.aspx
http://uclabruins.collegesports.com/camps/ucla-camps.html
http://sam.ucsd.edu/daycare/
http://calbears.collegesports.com/camps/2004-cal-sports-camps.html
http://www.ussportscamps.com/
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